身近な親族以外に
朴質な薩人との邂逅もあった
隼人に息づく彼は
私の数少ない偉友である
真実の友情は
その頻度にはあらず
などという自分勝手な理屈に甘えて
彼との久しぶりの邂逅は
実に八年の歳月をまたいでいた
いつの間にかお互い
家庭らしきものを取り合えず背負い込んでいて
人間なんてものは
当然のこととはいえ
何らかの形で
しっかりとおじさんになっていくものであることよと
妙なところで得心したりした
かれは隼人という地区で
学習塾の塾長を務めている
つまるところ自分ですべてを立ち上げて
それでいてそのことが
生活に直結しているだけに
規模の大小は別として
れっきとした経営者なのである
その土地の選定から
教室の立ち上げ
黒板から始まる一つ一つの備品の準備
それでいて
パートナーの面接
顧客の誘致
月謝の徴収
給料の支給
いわゆる
会社生活において
部門別に組織してある
すべてのことを
彼の場合は自分自身で
考え実行していかなければならないのである
独自と経営方針と
年次の事業計画
何とも頭の下がる思いであり
それでいてその携わる事業が
教育である
教育は国をしょってたつ若者を育成するという
事業からしても聖職である
何ともわが友ながら
自ら切所に切り込む
やることが男らしいわ!
なんとも薩摩隼人であることよっ!
その日は夕刻に突然おじゃまし
彼が18時半から21時半まで授業であったため
私ひとり
近所の霧島の天然温泉で汗を流させていただいた
すまんのう 仕事中に!
その後近くの焼鳥屋で
あらためて久闊を叙し
酒と焼鳥を潤滑油に
極上の時間はいつの間にか過ぎゆきた
何とも友情というものの
ありがたさが身にしみた夏の一日である
頑張れこぼくな薩摩隼人よ
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