2009年10月26日月曜日

秋の気分

毎日同じような行動をしていると
時にかってに虚無感に襲われることがある

毎日朝が来て
腹が減って、くそをして
それなりに与えられる仕事をこなす

ひとしきりやると疲れて
また腹が減って
くそをして
眠くなって眠る

自分の存在が
とても矮小な気がして
何かしらやるせなくなる時がある


どんなに落ち込んでいても
腹が減るし
腹が満たされると
落ち着いて
消化されて
そのカスみたいなものが
排泄されてからだのホメオスタシスが図られている

生きている意味など
神様などという大仰な存在に頼ることなく
生かされている各自が
自分自身で見出していくべきものであるのに
時にそれすらも見失うがごとく
気分が落ち込んでゆくことがある


といえど
地球という人間の存在のフィールドは
よくできたもので
暗い夜はどんなに長くても
いずれ新しい朝が訪れてくれる

朝のできたての地球の息吹に
今立っているこの場所で
しっかりと感じ入ることもできる

それなりに高い地点に
ジャンプするためには
一度膝を曲げて
グーっと体を低くする必要があるし

素晴らしい朝日の訪れる
直前が実は一番暗い瞬間だったりする

自分の心というものは
ときとして気まぐれである

そんな気まぐれにいちいち左右されることなく
腹が減りくそをしたくなり
眠くなってくれるわが体

そのようにして生きるための
恒常性を静かに保ってくれている

浮沈あり
無常なり
それが変わることなく連綿と続く
人間が感じ入ることのできる
それぞれの人生なのだろう

2009年10月25日日曜日

秋の一言

秋の肌寒い昼下がり
家路に向かう途中で銀座を歩いた

日曜日の銀座は歩行者天国になっている

普段我が物顔で走っている車に
どちらかというと肩身の狭い想いをさせられている
歩行者にとって
銀座の道の真ん中を
大手を振って歩けるということは
それだけのことだけれでも
何かしらとても解放された気持ちになった


銀座を過ぎゆき
そのまま京橋日本橋の方面に向かうと
何かしらイベントをしているようだ

いろいろな団体が
この日のために特別に拵えた
素敵な衣装に身をまとって
晴れ姿を披露している

参加している中学生のブラスバンドが
行列もしっかり一所懸命に演奏をしている

先頭に歩いている女の子は背筋をしっかりと伸ばし
恰好よくバトンを振って
それに連れて子供たちがそれぞれの楽器を
重そうに担ぎながら演奏をしている


何かしら30年ほど前の
自分の若き往時を思い出し
人知れず目頭が熱くなった

曇天のなか
雨が泣き出さずによかったね

この日の晴れ舞台に向けて
いろんなところで
いろんな人たちが
それなりに訓練をしてきたのだろう

その晴れ舞台の日が
今日だったのだろう


そんなことは露知らず
何気なく歩いていた私

そんな気まぐれな一期一会を
少し感じ入る秋の季節である


大いなる頂に至る時もあれば
谷底深い底辺に想いが至ることもある
それは人間だからですよ

と誰ぞの言葉に目がとまった

まさにその通りで
昨日あれだけ気持が高揚していたかと思うと
今日はどん底に気分が落ち込んで
何もかも破れかぶれで
自分には
できるものなぞ何にもないのかもしれない
と心が大きくぶれることがある

でもそんなこと
人間故の当然の起伏ですよというのだ

そうか
そうだよねと
何かしらその言葉に
自分なりに得心した

それなりに時節を過ごし
人生行路をあるていると
当然のことながら
いろいろなことがある

そういえば
こんなことも聞いた

ひとは誰でも
自分のオアシスを足元にもっているのだよ

そうかもしれない
ひとはオアシスという名の幸せを求めて
飽くことなくどこかに歩み続ける

ここではないどこかに
何かしらの自分にとっての
幸せがあらんと
根拠のない希望をもって
さまよい続ける

しかし実は幸せは自分の足元深くにあるのですよ

そう、あるにはあるが
それはそう簡単には見つからないくらい
深い深いところにあるという

今自分の人生は幸せだよといった
わけもわからずただやみくもに生活に追われて
始めた習字の教室
その教室を軸に動いている自分の人生は
確かに幸せだと最近確信できつつあるという

だけどそんなとても小さな小さな幸福感を
しかと感じるごとく見つけるには
30年以上の長い歳月がかかったね
と少し感慨深くつぶやいた


そんなことを 鹿児島の母から聞いた

2009年10月19日月曜日

読書あれこれ 最近の・・・

いつものことながら秋の夜長は読書と決まっている

中島らも
【ガダラの豚】
で怪しげな新興宗教や呪術 奇術のあらさがしの冒険をし

沢木耕太郎
【深夜特急シリーズ】
で誰しもの夢である放浪の一人旅を
著者と一緒にバックパックしてゆく

山崎豊子
【沈まぬ太陽】
で大企業の事なかれ主義や
顧客を客とも思わぬ傍若無人
ひとという社会向けの柔らかな仮面の後ろの
人間の限りなく醜く汚いものを垣間見て
ひとしきり立ち上がれなかった

ギャビンライアル
【深夜プラス1】
で久々に男どもの
何とも無鉄砲で
それでいてはらはらの逃亡劇にいつの間にか引き込まれ

クリスティー
【そして誰もいなくなった】
で久々の正統派推理小説を逍遥
現代の作家群は
何かしらの影響を受けているだろう

原宏一
【床下仙人】
【天下り酒場】
【かつ丼評議会】

何ともナンセンスでいて
それでいてとても頷ける納得の物語群


さてさて
いろいろあるが
そんな小説世界を歩きながら
世知辛い現実の生活は
自分なりに楽しく生きてゆくに如くはなし

よっこらしょ!よっこらしょ!

ゆっくり休む

今週は月曜日が会社の公休で
思いがけず三連休となった

嫁はんの計らいで
伊豆の宇佐美というところの
貸リゾートマンションにて
二泊三日ですごした

別荘地らしく
山の高台に別荘群があり
はるかに浜辺を望むことのできる
まさに都会のなかの森閑とした空間であった


夜は星明かり以外は
まったくの闇で
その闇のなかに
自然の音が重奏を奏でている

日ごろの疲れを取るべく
温泉に入り
久々に自分でカレーを作った


まったくもってゆっくりと過ごすことができた

日々忙しく働くことは
かけがえのない事なれど
その中でいろいろなことどもが
気づかぬうちに擦り切れていっている


都度都度自分自身で
意識して修復していかなければ
他人の誰も助けてはくれまい

そんな按配で
程よく自分たちに休息を与えつつ
日々是誠実に生きていくことである