空はもう暗くなっていた
出雲の空港に降り立つと
くっきりと風が冷たい
バスに乗り込んで出雲から松江に向かう
昼の晴れた日には
右側に雄大な宍道湖が見えるはずだが
今は克明な闇だけだ
都会に住みなれていると
夜になっても
人工的な光が潤沢にあるせいで
久しぶりにくっきりとした
自然の暗さに接すると
それだけで自然の厳しさみたいなものを
感じてしまう
バスを降りた
日本海の風が肌身を切るように冷たい
久々に両の手を口元に
近づけ少しでもと暖をとる
そんな寒い距離も
歩いて10分
目的の暖簾をくぐる
瞬間 急激な温度差が
眼鏡を曇らせ
一瞬視界が遮られるが
行き慣れた店ゆえ
それほどの不安も感じない
おうと旧交を温めるのは3か月振りだろうか
お通しの刺身の舟盛は相変わらず威勢がいい
きんめの刺身は
あとから煮付けに変身してもらおう
冬の味覚を満喫しながら
話も弾む
蟹が着た
まずは刺身で
そして焼きガニ
カニみそ茶漬け
日本人でよかった
山陰も日本の中の
誇ることのできる
誇ることのできる
エリアの一つだ
日本は春夏秋冬
とてもいい顔を見せてくれる
それを受け止めることが
できるかどうかも
日本人として
修養が必要なようである
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