調子よく食事制限をしながら
順調に体重を落としつつあるときでも
時に無性に無駄なものを摂取したい
衝動にかられる時がある
油の塊であるスナック菓子なぞ
体にいいものではないと
ある一面の自分は十分理解しているつもりでも
もう一人の自分自身が
どこからともなく忍び寄ってきて
おいしいから食べようよと
甘い誘惑を訴えてくる
そもそも人間は
脳によって統御されている
切断されてありもしない腕の先の
爪が痛いと訴えてみたり
存在しようもない幽霊のごときものが
見えたりしたり
利きもしない単なるメリケン粉の塊を
胃痛によく効く薬ですと
権威ある医者から言われて
すっかり治ったりするプラシーボ効果があったり
まさに人間は脳のなかの信号のやり取りで
何事もわけもなく
脳のいいなりになってしまう
スナック菓子が食べたい
それもたらふく食べて
おなかを満タンにしたい
なぞという
単なる低俗で理解しがたい欲求をすら
その脳は肉体に強要する
何とも人間というものは
小宇宙とはよく言ったもので
実は何にもわかっていない
未知数の塊であったりする
そうであるならば
翻って考えてみると
何があってもおかしくはないということでもあり
私自身がたとえば
今から20キロもやせてしまって
いわゆる別人のように
生まれ変わり
スターのごとく
おそろしくもてたりするなぞということも
あり得なくもない
そんな低俗なこととは比較しようもないが
マリナーズで頑張っている
イチロー選手のように
同時代に生きる日本人が
歴史的偉業を成し得たりもする
そんなことをし得るのも
同じ人間であったりする
スナック菓子を食べたい欲求と
闘いながら
何ともせん無いことを考えた
ちなみにスナック菓子のなかで
私のなかのトップ3は
1.えびせん
2.カール
3.ポテトチップ塩味
彼らは伝統に裏付けられていて
絶えず生まれる
チャラチャラしたどこぞの若造のごとき
新規の菓子群なぞは
彼ら三強には
及ぶべくもない
くだらないことである・・・
【脳のなかの幽霊】
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