2008年12月30日火曜日

みそかみそか

個々人の性格にもよるが
雰囲気に意識してのまれることも時としていい

年末の空気感のことである

一部のサービス産業に従事している人たちを除くと
大方の人々は
今日あたりからしばしの休日に突入する

TVでは帰省ラッシュの激しさを
何とはなしに人の不幸を
喜ばんとでも言わんばかりのニュアンスで
伝える

それもいい

何とも言えずこの大晦日の時間がいとおしい

日頃は買い物なぞ行きもしない
おっさんが、さも食材に対しては
厳しい目利きでもあるがごとく
さえないジャンパーに手を突っ込みながら
マグロやらカニやらに
きびしそうな目線を注ぐ
【どれもいっしょやて・・】

買い物なれしていないがために
大きな客導線の流れを知らず
意味のない渋滞をこしらえてしまい
おっさん自体がほかのおっさんから
厳しく睨まれたりもする

家では何かしら鬼の首でも
とった如く腰を入れて掃除が始まる

手持無沙汰にうろうろしていたりすると
サボりをむさぼる生臭坊主を
叱り飛ばすがごとく
厳しい目線が注がれたりもする

そんないろいろなことが
行われているさなか
日の暮れるのはとても速い

時間が刻一刻と
間断なく刻まれて
いつしか大晦日のよるは
最後の最後まで追いつめられる

紅白歌合戦なぞというものは
そんなに興味もない

ただ雰囲気を楽しみたいがために
大方の人々は
それこそ
あるいみ仕方なしにそのチャンネルを
見学しているにすぎないのかもしれない
少なくとも私の場合は
限りなくそれに近い


一番気の置けない親しい人と
炬燵に入りながら
酒を酌み交わして
紅白を観る

そして静かに年の瀬を迎える

というのが
日本が形作ってきた
年末の一つの文化である

くるまれて心地いいものである

昔からそうである

TVなぞがない時分は
紅白なんぞというものこそ
なかったであろうが

こたつの中に入りながら
鍋なぞをつついて
親しい人と笑顔で
静かに新年をむかえるという空気感は
今の日本の人々に連綿とつながっている

時間が旧年から新年に移行した瞬間
【本年もよろしくお願いいたします】
なぞと急にイヅマイをただし
あいさつをしていたりする
急にあらたまるのである


さても今年も本当にあと少しだ

私も買い出しにいっどと
せっつかされている

うちは人数は二人しかいない!
そない買うものもないと言えばない
とはいえ
いつものスーパーの買いものだと
やはり味気ない


年末年始は
一つの義務感として
すこし大盤振る舞いせねばなるまい

それが新年への
英気のもととなる

買い出しにいって大掃除をして
風呂に入る

これが私の年末の姿である


それが空気感にそった
かけがえのない時間をつかまんとする
ささやかな抵抗だったりもする

なむなむ

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