およそ接客業というものは
お客様に尊敬とまでは言わないまでも
【数多の同業店があるなか
わざわざ足を運んでくれて
大変ありがとうございます】
というような感謝の気持ちがないと
成り立たないのではないか
先日行った焼肉店で
そんなことを思った
焼き肉の醍醐味は
強力な火力で
しっかりと肉を焼くことにある
だから焼き肉というのである
家でやる焼き肉が
なんとなく味気ないのは
その火力の弱さにある
そんな大切な火力であるにもかかわらず
その焼き肉店の火力は
すこぶる弱いのである
さながら無口などこぞの学者の
口ぶりの如く
ぼそぼそとしかその炎が揺らめくことがなく
大阪のおばちゃんが
ツバキをはきだしながらまくしたてる
速射砲のごとき勢いがないのである
そうなると
せっかくのお肉も燻製のようになり
気分はオージーの
ビーフジャーキーを噛んでいるような
なんとなくやるせない気持ちになってしまった
そのことを素直に客の立場にて
お店の店員に伝えたつもりである
それなのに
【そうですか そうですか】
とどちらかというとあまり流暢でない
日本語を繰り返すのみで
しまいには憮然として何となく厳しい目つきになり
その目は
到底お客様をお迎えしています!という
感謝の目ではなくなっていて
こちらの気分のほうがなえてしまった
焼き肉店で気持ちがなえたためしなぞ
かつてなかったのに・・・
そこで勢い
やれやれ
やはり日本と朝鮮間の理解は
なかなか難しいものかな
と、いきおいそんなミクロな
あまりにも具体的事象を
一般的な民族間現象としてとらまえてしまう
ご飯はおいしく食べたいものである
せっかく稼いだお金をはたいて
そこにわざわざ
時間を作っておもむいているのである
望むらくは基本的な自らの仕事は
全うしてほしいものである
ここでいう基本的な仕事とは
焼き肉店本来の味を提供するということである
可愛くもない店員のお愛想笑いまで
要求するつもりは毛頭ない
いい肉といい火力そしていいたれ
それが焼肉店の基本的な
最低限の仕事だとおもうのである
いやいややるのであれば
やらなければいいのである
どちらも不幸になるからである
こんなこともわが身を反省するタネになる
自分自身も
与えられたる仕事の基本的なことだけは
しっかりしようと思った
そんな意味では
その焼肉店も案外役に立ったというべきかどうか
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