2011年4月17日日曜日

ときは癒やす力なり

たわわにみのって
こぼれおちそうだった桜の花びらも
いつのまにかみどりに色づきはじめ
葉桜へと移行しようとしている

待ちに待った桜の満開を
心から堪能する間のないことに
手のひらからこぼれおちる砂粒のごとく
自分のなかでしっかりと獲得できぬ
さびしさとも切なさともいいようない
寂寞とした感を抱かずにはおれない

といえど
そのことは
ときが確実にながれ過ぎてゆくことの
確たる証左だし
悲しみを癒やしてくれるのが時だとしたら
この日本全土を襲ったおおいなる悲しさは
確実に快方へと向かいつつあるともいえる

今回の大惨事で
日本人同士の連帯感は確実に強まったし
立場上いろいろな役割に従事しているが
根っこのところではお互いかけがえのない絆でつながっている
同じ日本人だということを感じえた

たまたま立場が
華やかな場所で活躍する
芸能人であったりスポーツ選手であったりもするが
神ともいえる自然の前では
スターも庶民も皆が皆
ひとしくか弱く可憐で
それでいて堅固なる理性や勇気、他人を思いやる惻隠の情をも
しっかりと持ち得ている日本人同士であることがわかった


今回の件で
日本は一時的に大きく後退するはずである。

ギリギリの状態まで
テンションを張り詰めた国際競争間のパワーゲームで
確実に一歩後退する

事実は事実である

といえど
今回のことから
いろいろ学ぶ力を我々はもっているはずである

一度リセットして深呼吸して
いろいろなことを
再構築するのである


春の風が涼やかに感じられる季節になった

葉桜がすっかりみどりにかわると

深緑が萌える春の訪れである

今回の深緑の春は
いろいろなことを
いつもとは違う形で再構築してゆく季節になるはずである

風にたゆたう緑の中で
すっかり深呼吸してやる


思いっきり春の空気を吸い込んで
しかと地面を踏みしめてやるのだ

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