2009年2月8日日曜日

菓子が好きなこと

人間で上品なのは
感情の抑制が利いていて
それでいてその人に接すると
あたかも一陣の春風に接するがごとく
心地よくそれでいてさわやかな人だろう

ただそんな人間にはなかなかなれるはずもなく
凡夫である自分は
時に感情の抑制が利かなくなり
そのささやかな一現象として
お菓子を途方もなく大量に
それでいてかなりの速度で摂取するという
何ともばからしいことを
時として人知れずしてしまう


菓子なぞとという
どちらかと言えば軟派で
それでいてどうしても必要というわけでもない
そんなカルモノを
傍目には何かしら修行僧の如く
むしゃむしゃむしゃむしゃと
一途に食っているのである


あたかも心可憐な少女の如く
パクパクパクパク
何の恨みがあるのかは知らねども
何かの腹いせなのか
それとも何かの修行のつもりなのか
せっせとせっせと
継続してわが体内に
健気にも摂取し続ける

そんなことは
実はとても精神的に薄弱な
いやしゴロなんだということも
薄々はわかってはいる

しかしながら
菓子を食いお茶をすすりながら
その時読みたい本をひも解くことが
実は自分にとって一番の居心地のいい
時間の過ごし方なのである



そんな、いつの間にか
老境に達したようなことを
趣味として標榜することに
いささかの口惜しさみたいなものを
感じざるを得ないが
それとても事実であるだけに
致し方もない


先週名古屋にて仕事があった

からりと晴れ上がった東海の街で
少しだけ春を感じた

風は当然ながら冷たいが
それにもまして
太陽の温かさが
少しだけ心をなごましてくれて
春は確実にやってくるのであるな
と当たり前のことながら
やはり自分らが見捨てられた存在ではないのだと
一人静かに感じ入っていたものだ

昨年の秋口から
今に至るまで
季節の寒さ同様に
いろいろなことがとても寒い状況にある

人間の運命などというものは
実は最終的には帳尻が合うものであると
心ひそかに確信はしているものの
昨今の厳しい状況を鑑みると
短期的には心理的に
暴動を起こしてしまいそうになる


勢い菓子を食う速度も
早まってしまうのである


しかし
確実に季節が巡ってくれるごとく
確実に朝が巡ってくるごとく
寒い季節は長続きしないし
暗い夜も長続きなぞしない

そこが神様のとても優しいところで
いってみれば
運命などというものは
そもそもこざかしい一個の人間の力でなど
どだい動かしえるものでもない

そんな風にいわば自分本位に
身勝手に神様を信頼しきって
このいわばきびしい難局を
自分の役割に徹しながら
静かに耐え忍ぶことが実は肝要なのだと
想ったりしている

そんななかやはり自分が
人間として少し欠落していることは
残念ながら認めざるを得ない

だって偉い人はそんなにお菓子は食べないだろうし

それに比較して自分は
少女の如くお菓子がだい好きなんだもん

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