湯船につかっていると
いろいろな人間群に否が応でも遭遇せざるを得ない
寒いミソラ
みぞれまじりの露天につかっていると
レスリング同好会にでも所属していそうな
クッキョウそうな男が二人して
身をチヂこませながら
入ってきた
寒い サムイ
と言っている
二人の体躯は
どちらもかなり太っている
腕なぞも私のふともものごとくだし
腹なぞも
私なぞそれこそ三文役者なようなもので
彼らの迫力とは
比べようもない
そんな屈強で豊満な青年男子ドモの
会話も露天ぶろゆえ
聞くともなしに聴こえてくる
キヨちゃんさァと話しかけている
どうやら片割れはキヨちゃんというらしい
キヨシなのかキヨカワなのか
なんともわからないが
キヨちゃんなのである
なんとも見た目の屈強さからは
想像もできない清らかそうなよび名である
【キヨちゃんさァ 最近ご無沙汰だから
そろそろ恒例のホルモンでも行こうか!!】
いいねえ
タイクに合わせて
それからしばらくかれらはホルモンから始まる
風呂上がりにいくべき食事処の会話が続いた
あそこのホルモンはいい
あそこの焼き肉は高いなぞ
何ともそんな人間群
休みの風呂なぞはそんな空気でいい
そうとなれば
横綱ハクホウにそっくりの2歳ぐらいの女の子がいた
なんともハクホウそっくりだなあ
と感心して見ていると
いぶかしげな目つきで
見ているお父さんらしきご仁がでてきた
こちらもまたまたハクホウにそっくりである
お肌が白くて
なにかしらツルリとした顔立ちである
そういえば
本物のハクホウもけっこう若かったものな
なぞと自分だけで
なるほどいろいろな人がいるものだ
と独り得心していた
そんな冬の風呂の一つの点景
私の趣味のタマモノである
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