2009年11月7日土曜日

朝の子供の笑顔

朝 散歩をしていると
私より若い女性が自転車でゆっくりと走ってくる

後ろには3歳ぐらいの女の子が
ちょこんと座っていた

何が嬉しいのか
しきりに笑っている

秋の朝、風にそよぐ
都度変わる街の風景が
その子にとって喜びの連続なのだろうか

お母さんという絶対安心の存在に
しっかりと守られているという
確信に似た安心感と
自転車の後部座席から見る
美しい風景に対する共感が
笑顔という形で発露していたのだろうか

もしかしたら
私には聴こえなかったが
お母さんが面白いことを
話していたのかもしれない

もしかしたら
発見した感動を
笑顔とともにお母さんの背中に
一生懸命に伝えていたのかもしれない

そんな光景をみて
脳裏に一葉の写真が思い出された

一番下の弟は
生まれて間もなくぜんそくを患い
それにアトピーという
皮膚の病気も重なっていた

それでも兄二人が所属していた
サッカークラブに
彼も自然に入団した

新品のユニフォームを着て
母親の前で
はにかんだ笑顔で写っている一枚の写真

その写真は少し色あせているが
その笑顔はまったく色あせてなんかいなかった

これから自分もサッカーをやるという
少年なりの覚悟と
自分がユニフォームという
初めての公的な衣服を身にまとった
何ともいえぬ感慨

そして信頼できる母親

そんなことを実感している弟の笑顔

散歩しながら
懐かしい感懐に柔らかく包まれ
秋の朝の肌寒い散歩の途中
ふと目頭が熱くなった

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